2023/09/08_福祉に関するシンボルマークについて

福祉に関するシンボルマークについて

 

普段の生活の中で見かけることがあるシンボルマーク。
実際にそのマークにはどんな意味があるのか、知らないものもあるかと思います。
そこで今回は、福祉に関するシンボルマークの種類や意味についてご紹介いたします。


【目次】

1.福祉に関するシンボルマークとは
2.シンボルマークの種類
3.ヘルプマーク
4.まとめ


 

1.福祉に関するシンボルマークとは

障害のある人や配慮の必要がある人の、身体的状況をわかりやすくするため、色々なマークや表示があります。
外見だけではわからない方もたくさんいらっしゃるので、理解と協力をしていくことが必要です。

 

 

2.シンボルマークの種類

障害者のための国際シンボルマーク

障害者が利用できる建物、施設であることを明確に表すための世界共通のシンボルマークです。マークの使用については国際リハビリテーション協会の「使用指針」により定められています。駐車場などでこのマークを見かけた場合には、障害者の利用への配慮について、理解と協力が求められています。また、このマークは車椅子を利用する障害者を限定し、使用されるものではなく、「すべての障害者を対象」としたものになります。

 

 

 

聴覚障害者マーク

平成20年6月1日から、聴覚に障害のある方が、普通自動車の運転免許を取得できるようになり、聴覚障害者であることを理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマークで、マークの表示については義務となっています。危険防止のため、やむを得ない場合を除き、このマークを付けた車に幅寄せや割り込みを行った運転者は、道路交通法の規定により罰せられます。

 

 

 

身体障害者マーク

股体不自由者であることを理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマークで、マークの表示については、努力義務となっています。危険防止のため、やむを得ない場合を除き、このマークを付けた車に幅寄せや割り込みを行った運転者は、道路交通法の規定により罰せられます。

 

 

ほじょ犬マーク

身体障害者補助犬法の啓発のためのマークです。身体障害者補助犬法は、良質な身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬及び聴導犬)の育成及びこれを使用する身体障害者の施設等の利用の円滑化を図り、もって身体障害者の自立及び社会参加の促進に寄与することを目的に、平成14年5月22日に成立し、同年10月1日に施行されました。厚生労働省では、身体障害者補助犬法の理解促進を目的に、「ほじょ犬マーク」を作成しており、障害のある方の自立と社会参加の推進をしていただきたいと考えています。公共の施設や公共交通機関はもちろん、デパートやスーパー、ホテル、レストランなどの民間施設は、身体障害のある人が身体障害者補助犬を同伴するのを受け入れる義務があります。補助犬はペットではなく、社会のマナーもきちんと訓練されており、衛生面でもきちんと管理されています。

 

 

ハート・プラス マーク

「身体内部に障害がある人」を表しています。身体内部(心臓、呼吸機能、じん臓、膀胱・直腸、小腸、肝臓、免疫機能)に障害がある方は外見からは分かりにくいため、様々な誤解を受けることがあります。内部障害の方の中には、電車などの優先席に座りたい、障害者用駐車スペースに停めたい、といったことを希望していることがありますので、このマークを着用されている方を見かけた場合には、内部障害への配慮について、理解と協力が求められています。

 

 

 

マタニティマーク

厚生労働省では、平成18年3月10日に、国民運動計画「健やか親子21」推進検討会において、妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保を目指し、「マタニティマーク」を発表しました。妊娠初期は、赤ちゃんの成長はもちろん、お母さんの健康を維持するためにもとても大切な時期です。しかし、外見からは見分けがつかないため、「電車で席に座れない」、「たばこの煙が気になる」など妊婦さんにはさまざまな苦労があります。そのため、妊婦さんが交通機関等を利用する際に身につけ、周囲に妊婦であることを示しやすくしたマークです。さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取り組みや呼び掛け文を付してポスターなどとして掲示し、妊婦さんにやさしい環境づくりを推進しています。

 

 

3.ヘルプマーク

 
 
 
最近、街中や電車の中で見かけることが多くなったシンボルマークの一つである「ヘルプマーク」。
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、平成24年度に東京都で作成(商標登録)されたマークになります。さらに、経済産業省において、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、外国人観光客にも分かりやすい案内用図記号とするため、JIS Z8210(案内用図記号)が改正され、ヘルプマークが追加されました。これによりヘルプマークが全国共通のマークになり、令和3年10月31日時点で全ての道府県で導入されています。

 
 
 

 マークを身につけた方がいたら、どうすればいいですか? 

電車・バスの中で、席をお譲りください。
外見では、健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。

駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮をお願いします。
交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。

災害時は、安全に非難するための支援をお願いします。
視覚障害者や聴覚障害者等の状況把握が難しい方、股体不自由等の自力での迅速な非難が困難な方がいます。

4.まとめ

皆様は知っているマークがいくつありましたでしょうか?
街中で見かけるマークも意味を知ることで、配慮するきっかけになりますし、
意味を知っている方が増えることで配慮されることが増えていくと思います。
今回、ご紹介した以外にもシンボルマークはありますので、ぜひお時間がある際に調べてみてはいかがでしょうか?

 

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参考文献
内閣府
https://www8.cao.go.jp/shougai/mark/mark.html
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/index.html
東京都福祉局
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/shougai/shougai_shisaku/helpmark.html


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