2023/04/21_建物の構造について

建物の構造について

 

皆様は、建物にはどんな種類の構造があるかご存知ですか?
構造には、様々な種類があり、構造によって、メリット・デメリットがあります。
そこで今回は、建物の構造についてご紹介いたします。


【目次】

1.構造とは
2.構造の種類
3.S造、RC造、SRC造の違い
4.まとめ


 

1.構造とは

建築における構造とは、建築物にかかる圧力へ抵抗する骨組み(構造耐力上主要な部分)・材料などの総称になります。
建築物にかかる圧力には、『固定荷重(自重)・積載荷重・積雪荷重・風圧力・地震力・土圧・水圧』などがあります。
これらの力に耐える安全な建物をつくるための基準が、建築基準法の「構造関係規定」として定められています。

 

2.構造の種類

建物の構造は主に、4つに分けられており、木造、S造、RC造、SRC造になります。
木造とは、建物の柱や梁などの主要な部分を木材で作った構造です。木造は古くから日本における建物構造であり、建築費用が安く済むことや、軽量であるといったメリットがありますが、一般的に鉄骨などに比べると耐久性が低く、火災による影響を受けやすい点がデメリットになります。
次に、S造、RC造、SRC造について、解説いたします。

3.S造、RC造、SRC造の違い

まず、S造は、鉄骨造といわれ、柱や梁など構造上重要な部分に、鋼材を利用する建築工法です。マンションやビルはもちろん、戸建住宅でもよく用いられます。また、鉄骨造は、使われる鋼材の厚みにより、2つの構造に分けられます。
①重量鉄骨造(厚み6mm以上) 高層物件や大型建築物
②軽量鉄骨造(厚み6mm未満) 低層物件や小規模建築物
重量鉄骨造では、垂直の柱と水平の梁の接合部を強く一体化して屈強な骨組みを造る「ラーメン構造」という工法が主に用いられます。
軽量鉄骨造では、木造軸組工法と同じように、柱と梁を筋交い(ブレース)で対角に補強するという工法が主に用いられます。

次に、RC造は、鉄筋コンクリート造といわれ、鉄筋を組み立て、周りに型枠を作り、コンクリートを流し込んで固める構造です。鉄筋とコンクリートという性質の異なる2つの素材がお互いの弱点を補うことで、鉄骨造よりも、耐震性、耐火性、耐久性、遮音性に優れた構造になっています。

最後に、SRC造は、鉄骨鉄筋コンクリート造といわれ、RC造(鉄筋コンクリート造)と鉄骨(Steel)を組み合わせ、鉄骨の周囲を鉄筋で囲み、型枠を組んでコンクリートを流し込んで固める構造です。RC造に、鉄骨の持つ粘り強さが加わることにより、耐震性や耐火性、外圧に対する強度が更に上がるため、高層建築物や大規模建築物に最適です。

ここまでの説明を聞くと、全てSRC造の建築物を建てれば良いのではいか?と思われる方もいらっしゃるかとは思いますが、SRC造は、鉄骨造と鉄筋コンクリート造という2つの構造を組み合わせるため、工程が複雑化し工期が長くなり、それに伴って建築費用も割高となる傾向があります。RC造で可能な建物をSRC造で建てるメリットはほぼ無いと言えます。

 

 

 

4.まとめ

今回の記事はいかがでしたでしょうか?
近年のお部屋探しでは、コロナ禍の影響もあり、ご自宅に長くいらっしゃる方も多いため、RC造やSRC造といったマンションタイプの構造が必須の条件として上位にあがってきています。また、地震大国の日本では耐震性を重要視される方も多いかと思いますので、今後もマンションタイプの人気は変わらないかと思います。しかしながら、物件を購入される際や住居の検討をされる際は、皆様それぞれ重視するポイントがコストだったり、耐震性だったりと変わってくるかと思いますので、ご自身が何に一番重点を置くかで考えると良いと思います(*^^*)

 

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