2024/05/31_防犯対策について

防犯対策について

 

オーナーの皆様は、ご自宅で空き巣などの対策はされておりますでしょうか?ご自身が犯罪に合わないために、自宅や地域の環境を整えることは非常に有効です。今回は、「防犯環境設計」とは何かや、具体的な防犯対策、最近増えている犯罪への対策についてご紹介いたします。


【目次】

1.防犯環境設計による防犯対策
2.侵入窃盗の防犯対策
3.事業者等を装った訪問者
4.宅配ボックスや玄関前に届けられた荷物の盗難被害
5.まとめ


 

1.防犯環境設計による防犯対策

防犯環境設計とは、犯罪が発生しにくい環境を創るために、人的な防犯活動(ソフト面)とあわせて、建物、道路、公園等の物理的な環境(ハード面)の整備、強化等を行い、犯罪の起きにくい環境を形成するという考え方をいいます。

防犯環境設計における4つの要素

防犯環境設計には4つの要素があり、これらの要素を総合的に組み合わせることが重要です。

①対象物の強化(直接的手法)
②接近の制御(直接的手法)
③監視性の確保(間接的手法)
④領域性の確保(間接的手法)

 

では、防犯環境設計による防犯対策のために「具体的にどのようなことをすれば良いのか?」については、以下【2.侵入窃盗の防犯対策】以降でご説明します。

2.侵入窃盗の防犯対策

対象物の強化の具体例

  • 玄関ドア・窓のサッシ等には、補助錠を取り付ける。

  • 窓ガラスに防犯フィルムを貼付する。

  • 防犯性能の高い建物部品(CP部品※)に交換する。※「官民合同会議」において、工具等を使用した試験を実施し、一定の防犯性能があると認定された建物部品のこと。

接近の制御の具体例

  • 境界への塀や柵を設置し、進入禁止の意思表示をする。
  • 共用出入口や駐車場への出入りはオートロックシステムなどで居住者に限定した制限をする。
  • 脚立やポリバケツ等、足場になるようなものを撤去する。
  • 戸締りは確実にする。
  • 敷地内であっても郵便受けや鉢などの屋外に鍵を置かず、持ち歩くようにする。

監視性の確保の具体例

  • センサー付きライト等、照明環境を整備する。

  • カメラ付きインターホンを設置する。

  • 防犯カメラを設置する。

  • 見通しの良いフェンスの設置、植木等の選定で周囲の見通しを確保する。

  • 庭先に砂利を敷く。

領域性の確保の具体例

  • 普段からご近所同士であいさつ・声掛けを行い、コミュニティをつくっておく。
  • 見知らぬ人にも積極的に声掛けするなど、一人ひとりが「地域の目」で街を守る。
  • 新聞は溜めないようにし、長期間留守にする場合は新聞の配達を止めてもらう。
  • 落書きや放置されたゴミを見つけたら、すぐに撤去する。

3.事業者等を装った訪問者

ガス点検等を装った訪問者にご注意ください

昼間帯、ガス点検や消防点検等を装った訪問者が、玄関ドアを開けさせ、家の中に入り、現金などを奪う事案が発生しているようです。犯人は、事前に「これから点検に行きます。」と電話をかけてくることもあります。次の防犯対策を実施し、被害にあわないようにご注意ください。

  1. 昼間帯、在宅であっても、玄関ドアを必ず施錠しておく。

  2. インターホンやドアスコープで相手を確認する。

  3. ガスなどの点検業者を装い「これから点検に行く」と電話してきた場合や自宅に訪問してきた場合は、ドアを開ける前に契約しているガス会社などに確認をする。

  4. 確認の結果、点検をしていないことがわかったり、訪問者が点検にそぐわない服装であるなど不審と感じた場合は、絶対に玄関ドアを開けずに110番通報する。

  5. ドアを開ける際は、一旦ドアガードを掛けたままで対応する。

宅配業者を装った訪問者にご注意ください

ガス点検等だけでなく、宅配事業者を装った訪問者が玄関ドアを開けさせて家の中に入り、現金等を奪う事件も発生しているようです。

  • 佐川急便、日本郵便及びヤマト運輸の宅配については、インターフォン等を通じて非対面での荷物の受取を希望できます。
  • 在宅中に宅配業者の訪問があったときは、業者と対面することなく、インターフォン等で非対面での受取を希望し、業者がいなくなったところで荷物を受け取ると安心です。

4.宅配ボックスや玄関前に届けられた荷物の盗難被害

宅配ボックスや玄関前に届けられた荷物の盗難被害にご注意ください

宅配ボックスやポスト、玄関前などを配達場所に指定して届けられた荷物が盗難に遭う被害も発生しています。
被害状況は、配達指定場所に届けられた荷物をすぐ引き取らずに長時間そのままにしたり、施錠設備がない(施錠されていない)場所に届けられた荷物が盗難に遭うものです。次の防犯対策を実践し、被害に遭わないようにしましょう。

  • 荷物の配達指定場所は、施錠設備がある場所を指定する。
  • 宅配ボックスやポストは、施錠設備が故障していないか確認し、配達前に施錠しておく。
  • 在宅時間に合わせた配達時間を指定し、荷物はすぐに引き取る。

また、住宅敷地内に普段見かけない人がいたり、ポストの様子を伺っている人がいるなど、少しでもおかしいと感じたら、110番通報をしましょう。

5.まとめ

 

今回は、防犯対策についてご紹介いたしました。全て実践しているという方は継続していただき、取り入れられそうな対策がありそうな方はぜひ取り入れていただけますと幸いです。ご自身のご自宅はもちろん、大切なご家族・ご友人にもぜひお話いただき、社会全体で犯罪者が嫌がる家・街をつくっていくことが重要だと思います。

 

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〈参考文献〉

警視庁HP
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/higai/akisu/index.html


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