4スタンス理論
トレーニングやリハビリなどのスポーツ整体の講師である廣戸聡一さんによって提唱された身体理論です。年齢・性別・健康状態を問わず、立つ、歩く、掴むなどといった日常的にとっている動作を血液型のように分類したもので人間の体の動かし方やバランスのとり方は、4つのタイプがあります。
図のように足の裏のどこを体の軸にして使うかで判別されることが多いです。
タイプは大きくAとBの2つがあり、さらにAB共に2種類に分類され、A1・A2・B1・B2の4種類が存在します。A・Bは重心感覚、1・2は動作感覚を示しています。前重心の動作が多い人はAタイプ、反対に後ろ重心の動作が多い人はBタイプです。更に動作するときに体の軸を内側に使うのか、外側に使うのかで1・2に分かれます。
まず、Aタイプ・Bタイプの判別し、そのあと1・2の判別をします。それらの組み合わせによって、A1・A2・B1・B2のタイプが決定します。
物を持つ、掴むときに指先で持つ、掴むことに違和感がない人はAタイプ、手のひら全体で持つ、掴む人はBタイプです。指先タイプ、手のひらタイプなんて呼ばれることもあります。例えば、カードやペンを持つときに指先で持つ人はAタイプ、手のひら全体で持つ人はBタイプです。ほかにもペットボトルで飲み物を飲むときにペットボトルを傾けて飲む人はAタイプ、首と肘を動かして飲む人はBタイプ。しゃがむという行為をするときに腰を折ってからしゃがむ人はAタイプ、膝を曲げてからしゃがむ人はBタイプです。
次に1・2の判別方法です。
図のように両腕を広げ、肘を曲げます。この状態で肘を回してください。右腕をみて反時計回りにしていたら1、時計回りにしていたら2です。
ここまでで自分が「A1・A2・B1・B2」どのタイプなのか判別できたと思います。日常的な動作は無意識のうちに自分の体に合った使い方をしているのがよくわかります。もちろんタイプに優劣はありません。
「どれもできる」という人もいると思いますが、できるではなく、どれが一番リラックスして違和感がないかが判別するときに重要です。
この図でわかるように同じ競技選手でも体の使い方が異なります。「あの選手になりたい」「自分もこんな動きをしたい」と思い、頑張っても上達しなかったり、学校や講師に言われたことができなかったのはセンスや練習量ではなく、自分のタイプにあった体の使い方ではなかった可能性が高いです。私自身も昔、スポーツをしていたころプロの講師に「脇を閉めろ」と何度も何度も注意を受けましたが全くできませんでした。
この理論を知ることで日常的な動作は無意識のうちに自分の体に合った使い方をしているというのがよくわかります。
最近では、野球、ゴルフ、サッカー、ダンスなどといった競技のプロや団体がこの理論に沿った指導をしていることも多いです。もちろん、この理論はスポーツをしない人でも自分の特性に応じた動き方をすることで効率よく安全に体を使えたり、体幹トレーニングに活かすのにも使えます。
いかかでしたでしょうか。知らない知識や感心したものがひとつでもあれば、嬉しいです。「こんな記事書いてほしいな」「このサイトを通じてこんなことやってほしいな」「こんなサービスがほしいな」などのお便りや記事の感想もお待ちしております(*^^*)
最後までお読みいただきありがとうございます。
作成者:濱出
記事に関するお問い合わせ
オーナーサポート部
フリーダイヤル:0120-336-269(平日9:00~18:00)
メールアドレス:os@skyc.jp