登記簿謄本の閲覧・取得方法
登記簿謄本と聞くと難しいイメージや自分では調べたりできないと思うかもしれません。実は全国にあるどの物件の登記簿でも、誰でも閲覧取得できます。今回は実際に閲覧・取得方法をご紹介します。
【目次】
1. 登記とは
1-1.登記簿謄本と登記事項証明書の違いとは
2.登記簿謄本閲覧・取得方法
2-1.法務局へ行き取得する
2-2.郵送で取得する
2-3.オンラインで取得する
2-4.法務局で閲覧する
2-5.オンラインで閲覧する
3.登記簿謄本閲覧・取得費用
4. まとめ
1. 登記とは
登記(不動産)とは権利関係などを公に明らかにするために設けられた制度の事で、土地や建物が誰のものなのかをはっきりさせるためのものです。不動産の所有者や不動産の情報について記載されたものを登記簿謄本や登記事項証明書と言います。
1-1.登記簿謄本と登記事項証明書の違いとは
登記簿謄本も登記事項証明書もほぼ同じ意味として使われています。厳密には法務局で備える登記簿を謄写した証明書のことを登記簿謄本と言い、コンピュータで処理したデータを専用用紙に印刷し、登記記録の内容を記載した書類を登記事項証明書と言います。
2. 登記簿謄本の閲覧・取得方法
登記簿謄本は、誰でも閲覧・取得することができます。その方法は5つあります。
1.法務局へ行き取得する
2.郵送で取得する
3.オンラインで取得する
4.法務局へ行き閲覧する
5.オンラインで閲覧する
2-1. 法務局へ行き取得する
登記簿謄本は法務局の窓口へ行き交付請求すればだれでも取得できます。最寄りの法務局で全国どこの不動産の登記簿謄本でも取得できるようになっています。交付請求するには交付申請書に必要事項を記入し、収入印紙を貼って窓口に提出するだけで取得できます。
2-2. 郵送で取得する
窓口での取得と同様に交付申請書に必要事項を記入し、収入印紙を貼り、返信用封筒を同封して最寄りの法務局へ郵送すれば登記簿謄本を郵送してもらう事ができます。
法務局各種証明書請求手続き(http://houmukyoku.moj.go.jp/homu/category_00002.html)
2-3. オンラインで取得する
法務局が運営する登記・供託オンライン申請システムというサイトがあります。平日午前8時30分から午後9時までにWeb上で必要事項を入力するだけで交付請求ができます。受取りは自宅や勤務先など郵送先を選ぶことができます。
登記・供託オンライン申請システム(https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/)
2-4. 法務局へ行き閲覧する
最近は登記内容がコンピュータに保存されており紙の登記用紙そのものがなくなったため、登記内容をプリントアウトして「登記事項要約書」という紙が交付されるようになりました。コンピュータ化されていない法務局では紙の資料をみることになり、登記事項要約書は閲覧に変わるものなので郵送で取得することはできません。
※登記事項要約書と登記簿謄本(登記事項証明書)の違い
旭川地方法務局Q&A(http://houmukyoku.moj.go.jp/asahikawa/page000001_00091.html)
2-5. オンラインで閲覧する
オンラインでの閲覧は一般社団法人民亊法務協会が運営する登記情報提供サービスというサイトで閲覧ができます。利用方法は、事前に利用者登録をして月ごとに費用を支払う「個人利用」と、利用者登録はしないでその都度費用を支払う「一時利用」の2種類があります。利用可能時間は登記・供託オンラインシステムと同じく平日の8時30分から午後9時まで利用できます。
登記情報提供サービス(https://www1.touki.or.jp/gateway.html)
3. 登記簿謄本閲覧・取得費用
※内容によっては料金が違う可能性がありますので、最寄りの法務局にご確認下さい。
4. まとめ
登記簿謄本と聞くと、馴染みのない方には難しく聞こえるかもしれません。実は誰でも簡単に閲覧・取得することができます。オーナー様の中には、不動産業者からお持ちのマンションを売りませんかというDMが頻繁に送られてくる方もいらっしゃると思います。そのような業者は登記簿謄本で調べた情報をもとに所有者にDMを送っています。DMを送る業者の中には、相場とかけ離れた金額を提示しているものや、購入希望者がおり、あたかもすぐ売却できるような案内もあるので注意が必要です。
オーナー様専用サイトに関するお問い合わせ
オーナーサポート部
フリーダイヤル:0120-336-269(平日9:00~18:00)
メールアドレス:os@skyc.jp