カフェインについて
私自身、毎日欠かさず飲むほどの大のコーヒー好きです。香りと味が楽しめるのはもちろんのこと、朝は目を覚ますため、仕事中は気分を切り替えて集中力を高めたりと、自分の気分、シチュエーションに合わせて飲めるところが大好きです。この大好きなコーヒーにはカフェインが含まれています。今回はこのカフェインにどのような効果や注意点があるのかをご紹介いたします。
【目次】
1.カフェインが含まれるものとは?
2.カフェインの効果
3.注意すべきこと
4.まとめ
1.カフェインが含まれるものとは?
カフェインは、コーヒー豆やカカオ豆、茶葉などに含まれており、コーヒーとお茶がカフェインの主要な摂取源となります。
また、コーヒー豆や茶葉から抽出されたカフェインは苦味料等の用途で食品添加物として登録されており、清涼飲料水などに人工的に添加される場合もあります。
さらに、カフェインは風邪薬や眠気防止薬、酔い止め薬等の市販の医薬品にも含まれていることがあります。
下記に代表的な食品中のカフェイン濃度を記載しております。
【農林水産省 ホームページ】
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html
2.カフェインの効果
①眠気を抑制する覚醒作用
仕事や勉強の合間に一息入れるため、カフェインが含まれている飲み物を飲む方が多いと思います。カフェインが含まれているコーヒーを例にとりますと、コーヒーを飲むと頭がすっきりする、眠気が飛ぶといったことを経験されている方もいらっしゃると思いますが、これはコーヒーに含まれるカフェインの作用です。
なぜこのような効果があるのかというと、カフェインの構造が、体の中にあるアデノシンという生理活性物質(生体の生理活動に何らかの作用をもたらす物質)によく似ているからと考えられています。
脳の覚醒作用をストップさせ神経を落ち着かせるはたらきがあるアデノシンが脳内ではたらくと、ヒトは「眠気」を感じるようになります。
カフェインはそのアデノシンが脳内ではたらく過程で邪魔をすることができるため、「眠気覚まし」に効果的だと言われているそうです。
【内閣府 食品安全委員会 ホームページ】
http://www.fsc.go.jp/e-mailmagazine/e-mailmagazine_h2702_r1.html
②鎮痛作用・疲労回復
痛みを抑える「鎮痛作用」、倦怠感を取り去る「疲労回復」効果などがあると言われています。そのため、カフェインは風邪薬や頭痛薬などの医薬品にも用いられています。
③適量摂取で病気のリスクの軽減
血圧を調整する効果がある上に、抗炎症作用や血管内皮の機能を改善する効果があるとされています。また、カフェインには気管支拡張作用があり、呼吸器機能の改善効果があるのではないかと言われています。これらの効果が、循環器疾患や呼吸器疾患死亡につながる危険因子の調整に寄与しているのではないかとも言われていいます。
コーヒーで報告されるパーキンソン病、皮膚がん、うつや自殺リスクの低下との関連は、カフェインの寄与が大きいと考えられています。
これらのことからカフェインは、人々の活動的な生活を支え、精神的、身体的、そして社会的な健康のために役立っているといえるのではないでしょうか。
【公益社団法人日本農芸化学会】
https://katosei.jsbba.or.jp/view_html.php?aid=1416
【国立がん研究センター】
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3527.html
3.注意すべきこと
カフェインには様々な効果があると言われていますが、摂り過ぎには注意が必要です。過剰に摂取した場合には、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気をもたらすことがあります。
長期的な作用としては、高血圧リスクが高くなる可能性があること、また妊婦が高濃度のカフェインを摂取した場合に、胎児の発育を阻害(低体重)する可能性も報告されています。
次のようなことに注意していきましょう!
●カフェインの過剰摂取を防ぐため、コーヒーや茶類に含まれるカフェインの量について知ったり、成分表示にカフェインが記載されている場合は表示からカフェインの量を確認したりすることで、飲み過ぎないようにしましょう。
●エナジードリンクなどのカフェインを多く含む清涼飲料水とアルコールを一緒に摂取しないように注意しましょう。
●子供、妊婦、授乳中の方、カフェインに敏感な方は、カフェイン摂取量をより少なくするため、カフェインを取り除いたdecaffeinated製品を利用するのも選択肢の一つです。
- ●市販のエナジードリンクや眠気覚まし用の清涼飲料水など、食品添加物としてカフェインを一定量以上添加した清涼飲料水については、「カフェインを多く添加した清涼飲料水(いわゆるエナジードリンクを含む)の表示に関するガイドライン」において、1本あたりのカフェイン量の表示等を行うこととしています。それらの飲料における成分表示の多くは、含まれるカフェインの量が100 mL当たりの濃度で書かれており、缶や瓶1本当たりにすると、コーヒー約2杯分に相当するカフェインを含むものもありますので、1日に何本も飲まないように気をつけましょう。
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●カフェインを含む医薬品を服用する場合、カフェインの過剰摂取を防ぐため、エナジードリンクやコーヒー、お茶などのカフェインを含有する飲料と一緒に飲むことは避けましょう。
カフェインが含まれる医薬品については、その医薬品の「添付文書」や製品のウェブページにおいて、成分にカフェインの記載がされております。医薬品を服用の際には、添付文書をよく読み、記載の用法・用量を守って服用してください。
4.まとめ
カフェインは過剰に摂ってしまうことで悪影響をもたらす面もありますが、適量を摂取することで良い面もたくさんあります。摂取する量に注意してカフェインと上手に付き合っていけたら良いと思います。
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