2023/09/22_特殊詐欺対策について

特殊詐欺対策について

 

2022年の1年間で認知された特殊詐欺の件数は、合計17,570件です。被害額の合計は370億円を超え、決して軽視できる数字ではありません。今回は様々な特殊詐欺の手口とその対策についてご紹介いたします。特殊詐欺の手口は非常に巧妙です。被害を事前に防ぐために手口とその対策をぜひご一読ください。


【目次】

1.オレオレ詐欺
2.預貯金詐欺
3.キャッシュカード詐欺盗
4.架空料金請求詐欺
5.還付金詐欺
6.まとめ


 

1.オレオレ詐欺

親族、警察官、弁護士等を装い、親族が起こした事件・事故に対する示談金等を名目に金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。

「携帯番号が変わった」「風邪引いた」は詐欺!

息子や孫になりすました犯人から電話があり、仕事に関するトラブルなどを口実に、お金を要求する詐欺です。
最初の電話で「風邪をひいて、喉の調子が悪い」などと言って、声が違うことを不自然に思われないようにし、さらに、「携帯をなくした(盗まれた、壊れた)」と言って、携帯電話番号が変わったと思い込ませます。再度、息子や孫になりすました犯人から電話があり、「会社のお金を株に使い込んでしまった」「会社のお金(小切手)が入ったカバンを落としてしまった」などと話し、お金が至急必要であることを持ちかけてきます。

 要注意ポイント

犯人側は金融機関の窓口で詐欺被害防止のために引出理由を確認することを知っているため、銀行での振る舞いについても指示してくることがあります。
また、受け子と呼ばれる犯人がお金を引き取るように仕向けるので、本物のお子さんが来ることはありません。

2.預貯金詐欺

「払戻し金がある」「キャッシュカードを取り替える必要がある」は詐欺!

県や市区町村などの自治体や税務署の職員などと名乗り、医療費などの払い戻しがあるからと、キャッシュカードの確認や取替の必要があるなどの口実で自宅を訪れ、キャッシュカードをだまし取る詐欺です。
キャッシュカードの確認・取替が必要だと信じ込ませた上で、その後、銀行協会等を名乗る犯人から電話があり、「キャッシュカードを取りに行く」「手続きのため暗証番号を教えてほしい」などと情報を要求してきます。

 要注意ポイント

他にも、大手百貨店や家電量販店の店員などを名乗り「あなた名義のキャッシュカードで買物をした犯人がいます」という場合や、自治体職員を名乗り「コロナウイルスの関係で給付金が支給されます」などと電話をかけてくることもあります。いずれも自宅を訪れ、キャッシュカードをだまし取る手口です。

3.キャッシュカード詐欺盗

「口座が悪用されている」「キャッシュカードを確認しに行く」は詐欺!

最近非常に被害が増加している詐欺で、警察官などと偽って電話をかけ「キャッシュカード(銀行口座)が不正に利用されている」「預金を保護する手続をする」などとして、嘘の手続きを説明した上で、キャッシュカードをすり替えるなどして盗み取る手口です。
電話での説明後に「キャッシュカードの確認に行く」などの名目で私服警察官や銀行協会職員等になりすました犯人が自宅を訪れ、被害者が目を離している隙に、あらかじめ用意しておいた偽のカードと本物のカードをすり替え、被害者が気づかない内に口座から現金を引き出してしまいます。

 要注意ポイント

最後に「封筒を開かず保管して」と言われることで、すぐにはキャッシュカードのすり替えに気がつくことができず、その間に口座から現金が引き出されてしまう巧妙な手口です。

 

4.架空料金請求詐欺

未払いの料金があるなど架空の事実を口実とし金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。

「コンビニで電子マネーカードを買って、カード番号を教えて」は詐欺!

インターネットサイト事業者などを名乗る犯人から、インターネットの未納料金が発生しているなどの名目で、携帯電話にショートメッセージ(SMS)が送られたり、法務省や裁判所などの名称で自宅にはがきが送付されることにより、実際には使用していない料金を支払わせようとする詐欺です。
SMSやはがきを受け取った被害者が本文に記載された電話番号に電話をかけると、「払わなければ裁判になる」「今日払えば大半が返金される」などと言われ、払ったほうが良いと思い込まされてしまいます。

 要注意ポイント

裁判という言葉をちらつかせることで、被害者の不安感をあおります。また、「保険が使えるから全額返金される」などと言うこともありますが、すべて支払わせるための嘘です。

5.還付金詐欺

税金還付等に必要な手続きを装って被害者にATMを操作させ、口座間送金により財産上の不法の利益を得る手口です。

「還付金がある」「ATMで手続きができる」は詐欺!

自治体、税務署、年金事務所の職員などと名乗り、医療費・保険料の過払い金や、一部未払いの年金があるなど、お金を受け取れるという内容の電話をかけてきます。被害者が犯人の指示通りにATMを操作すると、実際には犯人側の口座にお金が振り込まれるという詐欺です。
払い戻しには期限があると焦らせた上で、今すぐ携帯電話を持って近くのATMに向かうように指示をしてきます。

 要注意ポイント

被害者側は、医療費・保険金の過払い金や未払いの年金などのお金を受け取れると信じて、犯人の言われるがままに動いてしまいます。

6.まとめ

 

今回は、特殊詐欺とその対策についてご紹介いたしました。ただ、この場でご紹介できたのは特殊詐欺の一部となります。ご紹介した詐欺の他にも、「融資保証金詐欺」、「金融商品詐欺」、「ギャンブル詐欺」、「交際あっせん詐欺」などの手口もございます。日々新しい手口での詐欺が行われますので、ぜひ今一度ご注意いただければと思います。
また、警視庁の特殊詐欺対策ページにてご自身の防犯力をお調べできます。設問にはい / いいえで答えるだけでご自身の防犯力が診断できますので、この機会にお試しください。
防犯力チェック:https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/check/

 

今回は特殊詐欺についてご紹介いたしましたが、オーナー様からはご所有の物件に関する悪質電話についてのお問い合わせを多くいただいております。悪質な売却勧誘については、事例を定期的にまとめておりますのでぜひ併せてご確認ください。
https://skyc-socsp.jp/ownersclubsp_post09
https://skyc-socsp.jp/post77
https://skyc-socsp.jp/post97
https://skyc-socsp.jp/post116

 

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〈参考文献〉

警視庁特殊詐欺対策ページ
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/https://www.mlit.go.jp/jidosha/


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